こんにちは、小学校教員の「きんみょ先生」です。
前回の連載では、子どもの運動能力を高める「発育理論」や「家庭での運動遊び」についてご紹介してきました。
子どもが成長して小学生になると、「地域の少年団に入りたい!」「スポーツクラブで本格的に習いたい!」と言い出す時期がやってきます。
「土日の送迎や当番が大変そう……」
「まだ早すぎるのではないか……」
と迷われる保護者の方も多いのではないでしょうか。
私自身、中学校で部活動の顧問として指導してきた経験や、小学生の担任をしてきた立場からお伝えすると、良い環境でスポーツチームに所属することは、子どもの心と身体を劇的に成長させる素晴らしい機会になります。
今回は、教員目線で感じる「子どもがスポーツ少年団やクラブ活動に入る4つのメリット」をお伝えします!
■ メリット1:学校や家庭では学べない「社会性と礼儀」が身につく
スポーツチームに入ると、異年齢(上級生・下級生)の仲間や、親・担任以外の指導者(大人)と接する機会が一気に増えます。
・年上の先輩への言葉遣いや接し方
・挨拶や返事をハキハキとすること
・道具を大切に扱い、準備や片付けを自分たちで行うこと
これらは、家庭で言葉で教えるよりも、チームという集団生活の中で「自分で行動する」ことによって自然と身についていきます。
学級でも、チーム活動をしている子は挨拶が気持ちよかったり、周りに気を配れたりする子がとても多いです。
■ メリット2:異学年の仲間と「一つの目標」を目指す体験ができる
学校のクラスでは基本的に同級生だけの集団ですが、少年団やクラブでは上の学年や下の学年と一緒に活動します。
・上手な上級生の背中を追いかけて努力する
・下級生ができたときに一緒になって喜び、優しく教える
・みんなで力を合わせて勝利を目指す
こうした「年齢の垣根を越えた仲間づくり」は、子どもの視野と人間関係をグッと広げてくれます。クラス以外の場所に「自分の居場所」ができることも、子どもにとって大きな心の支えになります。
■ メリット3:挫折と成功体験から「折れない心(レジリエンス)」が育つ
スポーツには必ず「思い通りにいかない瞬間」があります。
・レギュラーになれなくて悔しい思いをする
・試合で負けて涙を流す
・厳しい練習を乗り越えて、できなかった技ができるようになる
こうした「小さな挫折」と「努力による成功体験」の繰り返しこそが、子どもの心を強くしなやかに育てます。
失敗したときに落ち込んだまま終わるのではなく、「次はどうすればいいか」を考えて立ち上がる力(折れない心)は、将来社会に出てからも子どもを助ける一生ものの財産になります。
■ メリット4:専門的な技術と「自発的な運動習慣」が身につく
もちろん、運動能力や技術面でのメリットも絶大です。
前回の連載でお話ししたように、9歳〜12歳頃の「ゴールデンエイジ」に専門的なスポーツの指導を受けることで、運動神経や技術は飛躍的に向上します。
また、「毎週決まった時間に汗を流す」「自分から進んで練習する」という習慣ができることで、一生涯にわたって健康を支える運動習慣の土台が作られます。
■ まとめ:スポーツは子どもの可能性を広げる最高の体験
スポーツ少年団やクラブ活動は、単に「運動が上手になる場所」ではありません。
仲間と出会い、人間性を磨き、自分の可能性を広げていくための素晴らしい成長の場です。
家庭や学校だけでは味わえない経験を通して、子どもたちは目を見張るような成長を見せてくれます。
だからこそ、親として大切にしてほしいのは「我が子が生き生きと成長できるチーム環境を選んであげること」です。
次回は、このメリットを最大限に活かすために絶対に知っておきたい「少年団・クラブチームを選ぶ際の注意点と環境の見極め方」について、学級現場でのリアルな体験をもとお話しします。お楽しみに!


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