前回は、教員がどのような思いで通知表(◎・○・△)を作成しているか、その裏側をお話ししました。
今回は、子どもがドキドキしながら通知表を持ち帰ってきたとき、家庭でどのように受け止め、どんな言葉をかければ子どもが前向きになれるのか、具体例を交えてお伝えします。
やっしまいがちな「もったいない受け止め方」
通知表を見たとき、ついついやってしまいがちなのが次の2つです。
- 「△」ばかりに目がついて、叱ってしまう
「なんでここが△なの!ちゃんと勉強しなさい!」 - 他の兄弟や友達と比較してしまう
「お兄ちゃんは同じ学年のとき◎がもっとあったよ」
これをしてしまうと、子どもは「通知表=怒られる嫌なもの」「自分はダメなんだ」と捉えてしまい、せっかくの成長のチャンスが萎んでしまいます。
子どもが前を向く!「魔法の3ステップ」
通知表を開くときは、ぜひ次の3つの順番(ステップ)で声をかけてみてください。
Step 1:まずは「○(B)」を全力で認める!(安心感)
子どもも保護者も「◎」や「△」に目が生きがちですが、「○」は学校の目標をバッチリ達成している素晴らしい評価です。
【声かけ例】
- 「算数も国語も○がいっぱいだね!しっかり授業についていけていてすごいよ!」
- 「毎日コツコツ頑張ってきた証拠だね」
まず「十分にできていること」を認めることで、子どもは安心して次の話を聞くことができます。
Step 2:「結果」ではなく「頑張ったプロセス」を聞く!(自信)
「◎」がついている項目や、本人が頑張った教科について、どうやって取り組んだのか「プロセス」を尋ねてみてください。
【声かけ例】
- 「国語の『考えを伝える力』に◎がついているね!授業でどんな発表や工夫をしたの?」
- 「算数のノート、一生懸命書いてたもんね。お母さん(お父さん)知ってるよ」
「自分の努力を見てくれていたんだ」と感じることで、子どもは自分の学びに誇りを持つようになります。
Step 3:「△」は「宝箱(伸びしろ)」として一緒に作戦を立てる!(意欲)
△がついている部分は、否定するのではなく「後期の伸びしろ発見!」として捉えます。
【声かけ例】
- 「ここに△があるね。これは『ここをもう少し練習すれば、もっとすごくなるよ』っていう学校からのヒントだよ。」
- 「算数の計算かな?漢字かな?後期はここを一緒にちょっとずつ練習してみようか!」
「責める」のではなく「一緒に作戦を立てるパートナー」になることで、子どもは後期に向けて前向きな目標を持つことができます。
会話の仕上げに試したい「おすすめの質問」
最後に、子ども自身に振り返りを促すために、こんな質問を投げかけてみてください。
- 「前期(前半)の授業で、一番楽しかった・頑張ったなって思うのはどれ?」
- 「後期(後半)は、どの教科をもうちょっとパワーアップさせてみたい?」
子どもが自分の言葉で「〇〇を頑張りたい」と言えたら大成功です!その言葉を全力で応援してあげてください。

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