こんにちは、きんみょ先生です。
前回の記事では、家で宿題をみることが「親子の絆」や「学びの好循環」を生み出すというお話をしました。
しかし、頭ではわかっていても、いざ子供が宿題に向かっている姿を見ると、ついイライラしてしまうこともありますよね。
特に、算数のドリルなどで手が止まっているのを見ると、**「今日学校で習ってきたはずなのに、なんでできないの!?」**と怒りたくなる気持ち、本当によく分かります。
今回は、なぜ「学校で習ったのに、家でできない」ということが起こるのか。そして、お家での勉強をスムーズにするための**「学校・子供・保護者の役割分担」**についてお話しします。
「わかる」と「できる」の間には大きな壁がある
まず、保護者の方に知っておいていただきたい大前提があります。
それは、「学校で習った(=わかった)」ことと、「家で一人で解ける(=できる)」ことは全く別物だということです。
学校の授業中、子供たちは先生のわかりやすい解説を聞き、黒板の図やヒントを見ながら、さらには友達の意見も聞きながら問題に向き合っています。この環境の中では、「あ、そういうことか!」と**「わかる」**状態に到達しやすくなります。
しかし、家に帰って宿題のノートを開いたとき、そこには先生も、友達も、黒板のヒントもありません。たった一人で、頭の中の記憶を頼りに再現しなければならないのです。
「わかる」状態から、自力で「できる」状態になるまでには、とても大きな壁があります。だからこそ、家で手が止まってしまうのは、ある意味で当たり前のことなのです。ここで「なんでできないの!」と叱ってしまうと、子供はすっかり自信をなくしてしまいます。
勉強ができるようになるための「3つの役割」
では、子供が自力で「できる」ようになるためには、どうすればいいのでしょうか。
私は、学校・子供・保護者がそれぞれの「役割」を明確にすることがとても大切だと考えています。
- 1. 【学校の役割】「わかる」ようにする時間
学校の授業は、新しい知識に出会い、考え方を理解する場所です。私たち教師は、子供たちが「なるほど!わかった!」と思えるように、あの手この手で授業を組み立てます。基礎となる「わかる」状態を作るのが学校の役割です。
- 2. 【子供の役割】「できる」ようになるために手を動かす
「わかった」ことを、自分の力だけで「できる」状態にする。そのための特訓が「宿題」です。子供の役割は、間違えてもいいから、自力でできるようになるために一生懸命に取り組むことです。
- 3. 【保護者の役割】「できる環境」を整える
ここが一番のポイントです。保護者の方の役割は、「勉強を教えること」ではありません。
子供が宿題に取り組みやすいように「環境を整えること」、これに尽きます。
保護者にお願いしたい「環境づくり」とは?
「環境を整える」とは、例えばこんなことです。
時間と場所のルールを作る:「帰ってきたらおやつの前にやる」「夕飯の後にリビングでやる」など、毎日のルーティンを決める。
**物理的な環境を整える:**気が散るテレビやゲームを消し、机の上を片付ける。
心のサポートをする:「わからない」と手が止まっている時に、教え込むのではなく、「教科書のどこに似た問題があるかな?」「今日の授業ではなんて言ってた?」と、**思い出すためのサポート(質問)**をしてあげる。
「親が教えなきゃ!」と気負う必要はありません。「学校で習ってきたんだからできるでしょ」という期待を少しだけ手放して、「今は『できる』ようになるための練習中なんだな」と見守ってあげてください。
環境を整え、応援席からエールを送るサポーター。それが保護者の方の最高の役割です。
次回は、特に子供の手が止まりやすい**「算数の宿題」**を例に、保護者の方ができる具体的なサポート方法や、上手な声かけのコツについてお話しします。お楽しみに!


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